現在、西日本では記録的な豪雨となっており、河川の氾濫や土砂崩れなどが危険視されております。
家屋への浸水も心配ですが、特に外出されている方、河川や山が近くにある方は、十分にご注意下さい。
大阪でもこの一週間雨が続いております。
ここで一番の心配は、ぶどうが病気にかからないかどうかです。
ようやく実が大きくなり、色づいて来た矢先に、連続した雨が非常に辛いです。
目次
ぶどうは雨に弱い?
ぶどうは元々ヨーロッパの果物です。そして、ヨーロッパの気候は空気が乾燥しており、雨もあまり降りません。
このような気候で育ちやすいぶどうの為、雨や湿気には非常に弱く、特に雨に濡れるとすぐ病気になってしまうことが多いです。
日本の気候は、夏はジメジメした暑さになっています。このジメジメがぶどうにとっては大敵です。
そのため、ヨーロッパのぶどう作りでは下の写真のような低めの木で育てられているのですが、日本では高い棚で育てられています。
このようなジメジメ対策をしていても、1週間雨が降り続くとかなり危険性が増加します。
ぶどうに笠を着せたり、ハウスで直接雨が当たらないようにしたり、色々と対策はあるのですが、全ての畑に対策は難しい状態です。
また、太陽が出ておらず日中暑くならないのも問題です。
太陽が当たらないとブドウの色が付きにくい
また、デラウェアのブドウは色が黒っぽくなることで甘さが凝縮してきます。
それは、夜と昼の寒暖の差が大切で、日中に日が照らされることで、デラウェアの皮が色づきます。日照時間が少なく、気温も上がらないと、色づきが悪く甘さが控えめになるという問題も起こってしまいます。
農業は自然との協力で成り立っておりますので、天候に出来が左右されるのは仕方ない事ですが、自然は恐ろしいですね。
ハウス栽培は比較的安心だが、路地栽培が心配
日本のぶどう栽培は、ビニールハウスで畑をすっぽりと覆ってしまう、ハウス栽培が一般的になっています。しかし、ビニールハウスで覆われていない路地栽培と呼ばれる栽培方式を取っている畑も少なくありません。
ビニールハウスの利点としては、ぶどうを早く出荷できるので、メリットも大きいのですが、
ビニールハウスの天井になるビニールは、2年に一度張り替える必要があり、大量のビニールを必要とする為、費用が掛かります。そして、ビニールハウスにする為には、専用のぶどう棚が必要となり、そのコストも高額になっているためです。
そのため、全部をビニールハウスにすることが難しい為、雨にさらされてしまい、ぶどうが病気になるというケースもあります。
しかし、路地栽培のメリットとしては、費用が抑えることが出来るので安く皆さまに食べて頂けるという事と、
ビニールに比べて甘さが凝縮されています。
雨に負けずに頑張って貰いたいと思います。
乾ぶどう園 直売所
店舗名 | 乾ぶどう園 直売所 |
販売責任者 | 乾 陽介 |
住所 |
大阪府柏原市国分東条町1-12 |
電話番号 |
072-977-0483 |