早くから収穫できる巨峰系のぶどう【紫玉(しぎょく)】の魅力
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7月中旬現在、詰め合わせぶどうではし、紫玉(しぎょく)と呼ばれる品種のぶどうを入れております。

巨峰よりも成長が早い早生品種のため、7月中旬頃から収穫が可能です。

\ 夏の訪れとともに味わう “紫玉” /

いぬいぶどう園の畑で、今年も美味しく実っています!近年巨峰系のぶどうの色付きが悪い中、この紫玉はかなり色付もよい状態で収穫出来ています。

目次

紫玉とは?巨峰を受け継ぐ甘さと食べやすさが魅力の早生ぶどう

紫玉(しぎょく)は、巨峰の枝変わり品種「高墨(たかすみ)」から生まれた、巨峰系の大粒ぶどうです。

1987年に品種登録され、長年にわたり「早く食べられる巨峰」として親しまれてきました。

主に7月下旬〜8月上旬に収穫される早生種で、濃厚な甘みと果汁たっぷりの味わいが特徴です。

皮離れが良くて食べやすく、お子様からご年配の方まで幅広く愛されています。

紫玉の魅力「夏のはじまりを告げる巨峰系」

🍇 1. 早く食べられる巨峰系の代表格

紫玉は、巨峰より10日以上早く熟すため、「いち早く旬を楽しめる黒ぶどう」として人気です。

「まだ巨峰は出ていないけれど、早くあの味を味わいたい」――そんな声に応えてくれるのが紫玉です。

🍇 2. 皮がむきやすくてジューシー

果皮はやや厚めながらも皮離れが良く、果肉はしっかり+もっちり感あり

ジューシーで食べごたえがありつつも、口当たりはなめらか。

冷やして食べると、甘さがさらに際立ちます。

🍇 3. 栽培期間が短く、病害に強い

耐病性に優れ、早期収穫できるため、晩腐病などのリスクが低く管理しやすいのも特徴。

そのため、直売所・農園直送でも扱いやすく、農家にも人気の品種です。

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紫玉の特徴

特徴 内容
品種登録 1987年(育成:植原葡萄研究所)
系統 高墨(巨峰の枝変わり)からの早生系統
果皮の色 紫黒色(やや黒に近い紫)
粒の大きさ 約12~16g(やや小ぶり)
房のサイズ 中房〜大房で密着している
味わい 糖度18〜20度前後、酸味控えめ
食味 肉質しっかり・ジューシー・皮離れ良好
香り 上品で控えめな香気
収穫期 7月下旬~8月初旬(巨峰より10〜15日早い)
栽培特性 樹勢やや弱め・耐病性強・脱粒性あり(完熟注意)

🧬 品種概要と由来

  • 品種登録:1987年8月7日、植原葡萄研究所により登録
  • 系統:巨峰の枝変わり品種「高墨(たかすみ)」からさらに枝変わりした“早生系統”
  • 枝変わりとは、同じ木から突然変異した枝から異なる特徴(ここでは早熟性など)が出現した変種を指します

     系譜の流れ(家系図)

    1. 巨峰
      • 「石原早生 × センテニアル」の掛け合わせで誕生。巨峰として品種登録申請を通し逸品となった
    2. 高墨
      • 巨峰の枝変わりから選抜・登録され、晩生の巨峰系列として登場
    3. 紫玉
      • 高墨の枝変わりとして現れた早熟性バリエーションを“品種”として登録

    ➡ 巨峰 → 高墨(枝変わり) → 紫玉(さらに早熟な枝変わり)

    「枝変わり」って何?

    枝変わりとは、木の一部(枝)に自然変異が起こり、花・果実・葉などに変化が生じる現象です。

    紫玉の場合、高墨の枝の中でも早く熟しやすい個体を選抜し、一定性と品質が確認されたため、新品種として登録されました。

    🍇 黒系ぶどう3種比較表(紫玉・高墨・巨峰)

    特徴項目 紫玉(しぎょく) 高墨(たかすみ) 巨峰(きょほう)
    系統 高墨の枝変わり(巨峰系) 巨峰の枝変わり 石原早生 × センテニアル交配
    品種登録年 1987年 非登録(系統名) 1945年育成・1955年登録
    果粒の重さ 約12〜16g(やや小ぶり) 約15〜17g 約15〜18g
    房の大きさ 中〜大房(密な付き方) 大房(粒付きバランス良) 大房
    糖度 18〜20度(高糖度) 17〜19度(甘み強め) 17〜19度(甘み・酸味のバランス)
    酸味 少なめ やや少なめ 適度にあり香りと調和
    果皮色 紫黒色 黒紫色 黒紫色
    食味 果汁多く、皮離れ良くジューシー 果肉しっかり 肉厚で豊かな香り
    収穫時期 7月下旬〜8月上旬(早生) 8月上旬〜中旬(中生) 8月中旬〜下旬(中~晩生)
    耐病性 晩腐病に強い 晩腐病にやや強い やや弱い
    脱粒性 完熟すると落ちやすい 普通 やや強め
    栽培の難易度 樹勢やや弱く管理しやすい 樹勢強めで管理やや難 中程度(やや病気に注意)
    向いている用途 家庭用・直売所向け 贈答用・直売所向け 市場出荷・贈答向け

    紫玉の収穫時期と食べ頃(関西・大阪の場合)

    紫玉の収穫は、7月下旬〜8月上旬が最盛期。

    関西の気候にも適しており、いぬいぶどう園では毎年7月中旬~末ごろに旬を迎えます

    ※完熟すると脱粒しやすいため、ご家庭でのお召し上がりや早めの消費がおすすめです。

    袋に入れて郵送なども行っておりますが、粒は落ちやすいので、枝から離れた粒から早めに食べて頂ければ幸いです。

    🍇 果実特性

    • 収穫期:巨峰より約2週間早く、高墨よりも1週間先行する早生品種
    • 果実サイズ:1粒12~16g程度とやや小ぶり(巨峰の半分〜数割軽い)
    • 糖度・酸味:糖度約18~20度で高く、酸の減少が早いため甘さが際立つ
    • 果皮色と果肉:紫黒色、皮と実の離れが良くジューシーな食味

    栽培・品質特性

    • 樹勢:巨峰よりやや弱い傾向があり、短梢仕立てに適応
    • 耐病性:晩腐病や裂果リスクが低く、管理しやすい
    • 脱粒性:完熟すると実が落ちやすいため、収穫時期の見極めが重要

    ✅ 品種別比較まとめ

    品種 登録年/育成 果粒重 収穫時期 特徴
    巨峰 × 約15g 8月中旬~後半 王道の黒ぶどう、強コク・香り
    高墨 枝変わり巨峰 やや早熟 若干巨峰より早い 巨峰に似た味わい
    (いぬいぶどう園では栽培していません)
    紫玉 1987年登録 12–16 g 7月下旬~8月初旬 早生・高糖度・皮離れ良好

     紫玉はこんな人におすすめ!

    • 暑い夏の早い時期に黒ぶどうを味わいたい方
    • 果汁たっぷり・皮離れよし・子どもにも安心なぶどうを探している方
    • 市場にはあまり出回らない希少な早生ぶどうを直売所で楽しみたい方

    紫玉のおすすめの食べ方

    冷蔵庫で冷やして、食べる15分ほど前に常温に戻すと甘みが引き立ちます

    皮がつるっと剥けるため、小さなお子様でも安心

    フルーツポンチやゼリーの具材にも◎

    まとめ

    • 巨峰が好きだけど、少し早めに旬を楽しみたい方
    • お子さまや年配の方にも優しい、皮がむきやすいぶどうを探している方
    • 地元直売所や農園でしか出会えないレアな早生ぶどうを試したい方

    いぬいぶどう園 大阪ぶどう直売所

    店舗名 いぬいぶどう園
    販売責任者 乾 陽介
    住所
    大阪府柏原市国分東条町1-12
    電話番号
    072-977-0483

    いぬいぶどう園は、大阪の柏原市でぶどう栽培を行っております。

    収穫したぶどうは、直売所やオンラインで販売しております。祖父から父の代に引き継がれてから、除草剤は不使用。BLOF理論を用いて土壌分析し有機肥料でぶどうの栽培を行っております。

    最近は自然栽培の手法を学びながら、土壌の改善だけでなく水はけ、土の状態、草の状態にも注目して栽培しています。

    殺虫剤を使用していないため、ぶどうの中に、蜘蛛や虫がいる事が多くあります。ぶどうを食べる時はしっかりと洗ってからご試食下さい。

     

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