なんで大阪でぶどう栽培が!?大阪ぶどうの歴史を紹介
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ぶどうの産地と言えば、山梨や岡山、長野がすぐに浮かびますよね。

でも、大阪も隠れたぶどうの名産地なんです。

 

私は小さいころから身近にぶどうが有ったので、大阪ぶどうはとても有名なのかと思っていたのですが、大学や社会人になり「実家は大阪でぶどうを作っています。」というと大阪でぶどうを作っているんですか!?と驚かれることもあり少しショックを受けた記憶があります。

 

そんな大阪ぶどうですが、過去を振り返ってみるとなんと日本一の産地であった時代もあります。

今回はそんな隠れたぶどうの産地である大阪の歴史をご紹介します。

 

目次

実は栽培面積日本一だった?!大阪ぶどう

現在、農林水産省から発表されている全国の都道府県別ぶどうの収穫量を見てみましょう。

 

2018年収穫量(17万4700t)

1位 山梨県 24%

2位 長野県 18%

3位 山形県・岡山県 9%

(参考URL)

https://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0112/03.html

 

3位以下を見ると、福岡県、北海道と続き、なんと大阪府は7位にランクイン!

なぜ大阪がぶどうの収穫量が全国でも上位に入るほどとなったのでしょうか。

 

大阪ぶどうの歴史

大阪でのぶどう栽培の歴史は明治初期、大阪府指導園から柏原市へぶどうの苗が移植され、そこから広く栽培されたことからはじまります。

当時、河内地方では木綿の生産が多く行われていましたが、輸入品に押され木綿産業は廃れていく中にありました。

一方で、神戸の居留地ではぶどうの需要が高く、また高値で取引されていました。

こうした背景から、次第に木綿からぶどう栽培へと転換していきます。

その後、鉄道が早くから整備された大阪では、神戸だけでなく、京都や奈良などにも出荷しやすい環境へと変わっていったため、よりぶどう栽培が活発化したのでした。

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ぶどう栽培に適した環境

大阪でぶどう栽培が盛んになった大きな理由は、”環境が適していた”と言うこともあります。

ぶどうは西アジアと北アメリカが原産地。

どちらも雨が少なく乾燥した地域です。

また、ぶどうは寒さには強いのですが、雪や雨に弱いという性質があります。

大阪府の中でも、柏原市や羽曳野市は雨の少ない地域。

雪もほとんど積もらない瀬戸内気候なので、ぶどう栽培に適した自然環境だったのです!

 

環境や当時の背景だけでなく、国からの支援もあったので大阪でのぶどう栽培が盛んになっていきました。

最も栽培が盛んだった時代には、甲子園球場が753個も入るほどの面積で栽培されていたそうです。

ただ、最近は気候も昔と変わってきており、雨がつづいたり熱帯夜がつづいたりの影響でぶどうが病気になりやすかったりと、路地での栽培が難しい状況になってきているということもあります。

大阪から誕生したぶどう

大阪でのぶどう栽培の中でも、デラウエアの栽培は今も昔も盛んに行われています。

デラウエアだけの収穫量を見ると、全国でも3位に入るほどです。

 

デラウエア栽培が盛んな理由の一つに、大阪で初めて栽培された品種がデラウエアだったということが挙げられます。

当時のデラウエアは種のあるぶどう。

丈夫で作りやすい一方で、小さくて食べにくいという面がありました。

 

その後、種をなくすジベレリン処理という技術が開発されたため、人々からも人気のある品種になり、多くの農園で栽培されるようになりました。

 

そんなデラウエアを大きくしたような品種が「キングデラ」です。

「キングデラ」は大阪府狭山市で誕生した品種で、レッド・パールにマスカット・オブ・アレキサンドリアを掛け併せて作られました。

デラウエアと見比べると、色味はとても似ていますが、粒の大きさが明らかに違います。

自然な状態でほぼ種がないので、食べやすい品種です。

 

大阪ぶどうの現在は?

日本一のぶどう栽培面積を誇った時代もありましたが、1959年と1961年に台風による壊滅的な被害が大阪を襲います。

再びぶどう栽培をはじめる人もいましたが、相次ぐ台風により多くの農園がぶどう栽培を止めてしまうこととなりました。

大阪でデラウエアの栽培が盛んな理由もこの台風が関係しています。

デラウエアは8月頃に収穫を終えることができる品種なので、台風被害を受けにくいのです。

 

最盛期には数多くあった農園やぶどう醸造所も今では少なくなりましたが、現在も大阪でぶどう栽培は行われています。

関西地域の企業や大学とコラボレーションなど活発に行われています。

最近では大阪産(もん)としても認知が広がってきたり、近所の直売所でも世代交代が起こり、脱サラ後に農園を継がれる方や、大阪ぶどうを盛り上げていく為に、様々な取り組みや活動をされています。

こうした活動の中から、大阪のぶどうに興味を持つ人も少しずつ増え、より大阪ぶどうが浸透していくことを期待しています。

 

いぬいぶどう園 大阪ぶどう直売所

店舗名 いぬいぶどう園
販売責任者 乾 陽介
住所
大阪府柏原市国分東条町1-12
電話番号
072-977-0483

いぬいぶどう園は、大阪の柏原市でぶどう栽培を行っております。収穫したぶどうは、直売所やオンラインで販売しております。祖父から父の代に引き継がれてから、除草剤は不使用。BLOF理論を用いて土壌分析し有機肥料でぶどうの栽培を行っております。最近は自然栽培の手法を学びながら、土壌の改善だけでなく水はけ、土の状態、草の状態にも注目して栽培しています。蜘蛛や虫が沢山いるので、ぶどうを食べる時はしっかりと洗ってからご試食下さい。

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