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はじめに|猛暑を乗り切るカギは“旬の果物”に?
6月から猛暑が続き熱中症についての注意がテレビニュースでも沢山取り上げられていますね。
私たちもぶどうシーズンは熱さでフラフラになることも多く、そんな中で私たちを支えてくれたのが、意外にも「ぶどう」でした。
実は、ぶどうは熱中症対策にとても優れた果物だったようです**。**
今回は「なぜぶどうが熱中症対策に適しているのか」調べてみましたので、その理由を栄養学的に分かりやすくご紹介できればと思っています。
熱中症になると、体の中では何が起きている?
熱中症は、「体内の熱を逃がせなくなることで起こるトラブル」です。
熱中症になると体内からなくなってしまう物は、水分、ミネラル、そして水溶性ビタミンと呼ばれる水に溶けやすいビタミンとされています。
具体的には以下のような現象が起こります:
- 水分の喪失
- ミネラル(ナトリウム・カリウム)の不足
- 水溶性ビタミン(ビタミンC、B群など)の喪失
汗をかくことで体温調節ができなくなり、結果として体に熱がこもり、脱水・めまい・頭痛・意識障害などを引き起こします。
そのため、熱中症になった場合は、水分とともに汗として流れてしまっているビタミンとミネラルを同時セットに補給することが何よりも大切ということでした。
熱中症対策に必要な栄養素とは?
熱中症になり症状を緩和するなら、摂るべきは水分と糖分とカリウムが特に摂るべきビタミンということでした。
① 水分+糖分で即効エネルギー補給
・水だけでなくブドウ糖などの糖分を一緒に補給することで、吸収効率と回復スピードが向上します。
・ブドウ糖は点滴にも使われる即効性エネルギー源です。
② カリウム&ナトリウムで体内の水分バランスを調整
・カリウムは水分の“排出”を担い、ナトリウムは“保持”を助けます。
・両者がバランスよくあることで体内の水分量が安定します。
③ ビタミンB1、C、クエン酸で疲労回復
- ビタミンB1:糖分の代謝をサポート
- ビタミンC:筋肉疲労の軽減、抗酸化
- クエン酸:ミネラルの吸収促進&エネルギー生成を助ける
糖分は熱中症になった体にとって即行で使えるエネルギー源ということで
熱中症になると血液の循環が鈍くなるだけではなくて、汗であらゆる栄養分が流れ出てしまいます。そのため、すぐに体がエネルギーとなる糖分の摂取が大切ということで、実際に熱中症の点滴治療にブドウ糖が使われます。
カリウムは体内の水分調整に不可欠なミネラルです。主に水分を排出する働きを持っているため、不要と思われがちですが、ナトリウムと一セットで体内の水分調整を担っています。そのため、ナトリウムがうまく体内で機能するには、カリウムあってことなのです。また、急に多くの水分を飲んだ後の調整役としても必要なミネラルということでした。
なぜ“ぶどう”が熱中症に効果的なのか?
この熱中症に対してなぜ「ぶどう」が良いのか?という部分をぶどうの栄養素の観点から調べてみました。
● ブドウ糖が豊富で即効エネルギーに!
ぶどうには果糖とともにブドウ糖が豊富に含まれており、すぐにエネルギーとして利用されます。これが熱中症時の回復をサポートしてくれるようです。
● カリウム・ナトリウム・ビタミンB1・Cのバランスが優秀!
ぶどう1房で、以下のような栄養素が含まれているようです。
- カリウム:体内の水分バランスを調整
- ビタミンB1:糖分代謝に必須
- ビタミンC:疲労回復&抗酸化
- ナトリウム(微量)も含有しており、ミネラル補給にも◎
● 酸味のある品種にはクエン酸も多い!
特に酸味がしっかりした品種には、クエン酸が多く含まれています。
疲れを感じたときにクエン酸を摂ると、代謝を助けてくれます。
ぶどうには果物の中ではバランス良く豊富なビタミンが含まれています。ぶどう一房を食べることで、ビタミンB1やビタミンC、カリウムを多く摂取でき、ブドウ糖と呼ばれる糖分がかなり豊富な様です。
特にぶどうはビタミンB1が多い果物として知られており、それと同時に吸収エネルギーとなるブドウ糖も多いため、熱中症予防に適していると言われているみたいですね。
加えて、カリウムも豊富で、品種で酸味の強いものを選べばビタミンCやクエン酸をより多く摂取することができ、アイスとして冷凍庫に入れて食べれば、体を冷やしつつも必要な成分を取ることができるんですね。
食材で栄養バランスも旬な時期で多く出回る点でも、ぶどうを食べることは非常に大きなメリットがあるようです。
熱中症対策におすすめの「ぶどうの食べ方」
✔ 外出前に食べて“先回り”予防
出かける前にぶどうを食べることで、あらかじめ水分・ビタミン・ミネラルを補給できます。朝ご飯と一緒に少しつまんで頂けると朝からリフレッシュになりそうですね。
✔ 冷やしておけば、帰宅後のクールダウンにも
冷蔵庫で冷やしたぶどうは、水分補給+体を冷やすのにピッタリ。
食後のデザートや、おやつにもおすすめです。
✔ 冷凍して“ぶどうアイス”に
食べきれないときは、冷凍しておけば長持ち。
そのままアイスのように食べられて、シャーベット感覚で楽しい!
デラウェアなどの小粒は、皮から外して冷凍がお勧め。
巨峰やシャインマスカットなどの大粒は房から外して皮のまま冷凍がお勧め。
暑い日のおやつにも最適です。
まとめ|ぶどうはおいしくて役に立つ!
ぶどうは、
- 水分
- ブドウ糖
- カリウム
- ビタミンB1・C
- クエン酸
など、熱中症対策に必要な栄養素を「自然なバランスで含んでいる果物」という事が分かりました。
特に夏場に旬を迎えるぶどうは、まさに“日本の酷暑に立ち向かうフルーツ”。
美味しくて、身体にやさしい——そんなぶどうを、ぜひ夏の健康管理に取り入れてみてください。
もちろん、熱中症の症状が出たり、危険を感じたらお医者さんにご相談下さい。経口補水液や水分補給は十分にしていただいた上で、甘くて食べやすい「ぶどう」も一緒に夏の熱中症対策の1つとして取り入れて頂ければ幸いです。
プチプチと小さいぶどうは食べやすいので、1粒ずつ食べるのは面倒かなと思っても、疲れている時は体が求めているのか、意外と一気に食べられるような気がします。
ぶどうだけでなく夏や秋はフルーツや野菜も沢山でてきますので、バランス良い食事を心がけて下さいね。
🔗 参考情報
カロリーSlism「ぶどうの栄養価」:
https://calorie.slism.jp/107116/
いぬいぶどう園 大阪ぶどう直売所
店舗名 | いぬいぶどう園 |
販売責任者 | 乾 陽介 |
住所 |
大阪府柏原市国分東条町1-12 |
電話番号 |
072-977-0483 |
いぬいぶどう園は、大阪の柏原市でぶどう栽培を行っております。
収穫したぶどうは、直売所やオンラインで販売しております。祖父から父の代に引き継がれてから、除草剤は不使用。BLOF理論を用いて土壌分析し有機肥料でぶどうの栽培を行っております。
最近は自然栽培の手法を学びながら、土壌の改善だけでなく水はけ、土の状態、草の状態にも注目して栽培しています。
殺虫剤を使用していないため、ぶどうの中に、蜘蛛や虫がいる事が多くあります。ぶどうを食べる時はしっかりと洗ってからご試食下さい。