【4月5月活動報告】20年?放置された隣の荒れた畑の再生始めました
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いつもブログを読んでくださり、ありがとうございます。

5月も中旬に差し掛かり、温室ハウスのぶどうは、房もかなり大きくなってきました。ヒーターなどで加温はしていないので、販売開始は6月末ごろからになると思いますが、今の所順調に育ってくれています。

ぶどうの花も咲き順調に大きくなってくれています。

ぶどうの作業と並行して、山の中のデラウェア畑の隣の農地を購入しました。「畑を広げるのですね!素晴らしいですね!」といったお声もいただくのですが、少し複雑な事情があります。

目次

まさに「荒地」… 20年以上放置された畑の現実

今回、新たに私たちの管理することになったこの畑。 実に20年以上もの長きにわたり、ほとんど手つかずの状態で放置されていました。

↓今年の冬の状態。昨年の夏にはみ出た部分の草刈りをしているので、若干マシになっています。

こちらに出てきた草は刈り取れるのですが、人様の土地の草を勝手に切る分けにもいかず、毎年コチラ側に出てきた分を処理するのみでした…。

文字通りの「荒地」と化しており、人が安易に立ち入ることも困難なほど草木が生い茂り、特に悩ましかったのは、勢力を増した、そして大人の腕くらいの太さもあるような恐ろしいほどの蔦(つた)が、まるで畑全体を覆い尽くすかのように蔓延(はびこ)っていたことです。

野生の薔薇?の様なモノが厄介で草を刈ろうと間違って触ってしまうと、軍手を突き破ってトゲが刺さり血が出ます。場所によっては、もはや山林と見紛うばかりの状態になっている部分もあります。

この畑をぶどう畑にしようとしても数年はかかりますし、一部はミカンを植えたり、協生栽培の手法を取り入れてしているのですが、これからどうしたものかと悩んでいます。

露地ぶどうへの深刻な影響:隣の荒地が引き起こしていた問題

なぜ、このような状態の畑を私たちが引き受けることになったのか。 それは、この長年の放置状態が、毎年育てているぶどう畑に深刻な影響を与えていたためです。10年ほど前まではここまで酷くなかったのですが、ここ2~3年はかなりひどい状態になっていました。

↓2024年の夏の様子です。蔦で壁が出来て暗いです。ぶどうの木が生えていたのですが、枯れました。

長期間手が入らなかったことで、毎年お隣の畑から大量の蔦や雑草が、境界線を越えて私たちのぶどう畑へと容赦なく侵入してきておりました。

春や秋に境界部分を丁寧に草刈りしても、特にぶどうの生育が旺盛になる夏場になると、あっという間に壁のように伸びてぶどう棚にまで絡みついて、壁でも作ったのかと思うレベルで草に覆われてしまいました。

これにより、ぶどう棚の風通しが極端に悪化して病気が発生しやすくなったり、十分な日照が得られずにぶどうが正常に成長できなかったり、ぶどうの木に蔦が巻き付いて、ぶどうの木が枯れてしまうという事が毎年のように起こっていました。

ただでさえ、他の畑も草刈りに追われていることもあり、毎年頭を悩ませる大きな問題でした。

↓昨年2024年夏の草刈後。柵の向こうは人の土地なので草刈り出来ず、柵もありお手上げ状態でした💦

やむにやまれず… 購入という選択へ

この困難な状況を改善していただきたく、再三、お隣の畑の管理についてお願いを重ねてまいりました。しかし、購入したものの畑の場所が分からないなど様々なご事情で、どうにも手が回らない状況が続いていたとのこと…。結局、長年管理が行き届かない状態が続き、最終的には「この畑を買い取ってくれないだろうか」とのことで、今回の購入に至った次第です。

農地は適切に管理を行うことが農地法によって定められているはずですが、残念ながらこの畑に関しましては、長年の放置状態を拝見するに、その管理が適切に行われていなかったように思われます。

毎年の草刈りの労力と、この土地が必要以上に荒廃していくのを食い止めるため、やむにやまれず、購入を決断する運びとなったというのが、正直な心境です。

荒地再生の始まり:手作業での地道な挑戦

色々ありましたが、無事に購入手続きが完了しましたので、ぶどうの育成と並行して、この新たな荒地の再生プロジェクトが、スタートしました。

高額な整地費用… 自分たちの手で

この荒地の本格的な整地について、専門の業者さんに見積もりをお願いしたところ、軽自動車が1台買えるほどの、かなりまとまった金額が必要となることが分かりました。

伺ったところ、道幅が非常に狭く、一般的な重機が入れない場所が多いため、どうしても手作業での作業が多くなり、費用が割高になってしまうとのことでした。

現時点では一度に全ての整地費用を捻出することが難しい状態でしたので、まずは自分たちの手で、ぶどう畑に隣接する周りの部分だけでもと、地道な手作業で草刈りや伐採を進めています。

新しい道具を相棒に

そこで頼りになるのが、この作業のために新たに購入した電動のハンディタイプのチェーンソーや、少し大きめの電動チェーンソーです。

毎日、これらの道具のバッテリーが続く限り、少しずつ作業を進めております。

刈っても、切っても、引き抜いても、なかなか終わりが見えないような状況ですが、荒地がきれいになっていくのを見るのは、小さな喜びでもあります。


小さいくて、1万円くらいで購入できますが、かなりパワフルで大活躍しました。切れ味も良く、太い枝も問題なく、ほぼコレ1本で切り開きました。

最近使いすぎてチェーンの切れ味が鈍く、外れやすくなってしまっているので、メンテナンスしていこうと思います。

放置させない工夫:協生農法を取り入れて

ようやく草木を切り開いた場所も、そのまま放置してしまいますと、あっという間にまた雑草に覆われて元の状態に戻ってしまいます。

そこで、この切り開いた部分を有効活用し、かつ再び荒れないようにするための工夫として、「協生農法(きょうせいほうほう)」の手法を参考にさせていただくことにしました。

↑見えにくいですが、雑草がモリモリだった場所に、ミカンとモモの果樹を中心にして、色々なハーブや植物を植えました。

これは、自然の生態系を模倣し、土を高く盛って小さな「山」のような畝(うね)を作った後に、果樹や野菜、ハーブなど、様々な種類の植物を組み合わせて一緒に植える(混植する)ています。

お互いの植物が助け合いながら育つことで、病害虫を防ぎ、土壌を豊かにし、そして雑草が生えにくくなる効果が期待できると言われています。油断するとすぐ蔦やトゲトゲの草が生えてくるので、それには注意していきたいと思います。

さっそくの収穫も!

早速ですが、試験的に植えてみたレタスなどはとても元気に育ってくれており、ラディッシュチンゲン菜ホウレンソウなども、サイズは小さいながらも収穫ができるようになってきました。

子ども達も自分で種を蒔いた野菜を楽しみながら、毎日の食卓を豊かにしてくれています。

切った竹で「竹炭」作りに挑戦? 新しい楽しみも

この荒地から大量に出る竹についても、ただ処分するのではなく、何か有効活用できないかと考えております。現在は竹を切って斜面に並べています。

無煙炭化器がありますので、竹炭作りも進めていきたいなと思っています。

なんて新しい楽しみも見つけつつあります。実現するかどうかはまだ分かりませんが、そういった目標があることで、大変な作業も前向きに取り組めます。

畑の取引でお世話になった不動産屋さん

今回の畑の購入にあたりましては、柏原市の地元の不動産屋さん、アクア株式会社様に大変お世話になりました。

長年放置されていた畑という複雑な状況の中、そして私たちには親身になって様々なアドバイスをしながら手続きを進めてくださいました。

地元に根差した信頼できる不動産屋さんとして、親しまれています。色々と親切にご対応していただき心から感謝しております。本当に助かりました。

もし柏原市周辺で土地や家をお探しの方がいらっしゃいましたら、ぜひ一度、アクア株式会社様にご相談されてみてはいかがでしょうか?

アクア株式会社 ウェブサイト:http://aquacorp.co.jp/

これから長い道のりですが…

ということで、しばらくはいぬいぶどう園の片隅で、草と泥にまみれた荒地開墾作業が続きそうです(笑)。

この、長年忘れ去られていた土地が、豊かな自然の一部となれるように、管理していければと思っています。

引き続き温かく見守っていただけると大変嬉しいです。

農園のぶどうの生育状況や、荒地開墾の進捗など、またブログでレポートさて頂きます。

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