
夏にぴったりのぶどうといえば、やっぱり「デラウェア」ですね。
実は大阪府のデラウェア生産量は山形県に続いて、2024年では全国2位になっているそうですね。(東京都中央卸売市場の取り扱い量(2024年)果物ナビさんの記事参考)
小粒で甘く、種もなくて食べやすいことから、子どもから大人まで幅広く愛されている人気品種です。
この記事では、デラウェアの特徴や美味しい選び方、そして大阪が隠れた名産地である理由まで、現役の大阪でぶどう農家が詳しくご紹介します。
「デラウェアってどんなぶどう?」「どうやって選べばいいの?」そんな疑問をお持ちの方にもおすすめです。
目次
デラウェアとは?|特徴と魅力を徹底解説
デラウェアは明治時代にアメリカから日本に導入され、以来、家庭でも親しまれてきた品種です。
現在も種なしぶどうの代表格として、スーパーや直売所で多く見かけます。
少し前の世代の方は食べ飽きたという方も多いですが、やっぱり小さいお子さんには大人気です。小粒なので喉にも詰まりにくくて安心です。
主な特徴はこの3つ!
1. 種なしで食べやすい
デラウェアは「ジベレリン処理」という特殊な作業を行うことで、種なしになります。これにより、小さなお子さまでも安心して食べられるのが魅力です。
2. 一口サイズの小粒ぶどう
一粒のサイズは約1cm、房全体でも100~150g程度とコンパクト。ちょっとしたおやつにもぴったりで、手を汚さずにパクパク食べられるのが嬉しいポイント。
3. 甘さと酸味のバランスが絶妙
濃厚な甘さの中にほどよい酸味があり、さっぱりとした味わい。暑い夏でも食べやすく、爽やかな香りも楽しめます。
また、ぶどうの中でも糖度が非常に高いのが特徴。最近高糖度のぶどうが沢山でていますが、デラウェアの甘さは別格な印象です。毎年糖度は計測しています27度を超えるデラウェアも発見。ご試食された方からも「あまっっ!」というお声を多く頂きます。
デラウェア糖度計測の過去の記録
デラウェアの旬と産地|実は大阪が有名!
収穫時期はいつ?
デラウェアの旬は7月〜8月。
特に初夏からお盆の時期にかけて、多くの産地で収穫・出荷がピークを迎えます。
知られざる名産地・大阪
実は、大阪は全国でも第3位のデラウェア生産量を誇ります(1位:山形県、2位:山梨県)2006年の情報。
2024年には東京都中央卸売市場の取り扱い量(2024年)で山梨県を抜いて2位という情報も。
かつてはぶどう栽培面積が日本一だった歴史もあり、現在も柏原市を中心に多くのぶどう農園が残っています。
大阪の温暖で乾燥した瀬戸内気候はぶどう栽培に適しており、特に病気に強いデラウェアとの相性は抜群。
さらにジベレリン処理の技術も早くから普及していたため、種なしぶどうとしての人気も急上昇しました。
美味しいデラウェアの選び方|購入時に見るべき3つのポイント
美味しいデラウェアを見分けるには、以下のポイントをチェック!
チェックポイント | 見るべきポイントの詳細 |
---|---|
① 色の濃さ | 濃い赤紫色のものほど完熟で甘みが強い |
② 皮のハリ | ふっくらとして張りのある粒が新鮮 |
③ 軸の色 | 軸が緑色のものは収穫から日が浅い証拠 |
さらに、ぶどうの表面にうっすら白く見える「ブルーム(果粉)」も新鮮さの証です。
ブルームが残っているものを選ぶことで、鮮度の高いぶどうに出会える確率が上がります。
ちなみに
個人的にはぶどうの粒がギッシリと詰まっているデラウェアよりも、じゃっかんゆとりがある感じの房の方が美味しいんじゃないかと感じています。
実も黒い感じよりも赤紫に近い鮮やかな色の方が甘さの中に酸味もありさっぱりと食べられる印象です。
昨年サービス用として販売していたデラウェア↓ですが、バラバラした房の方が食べやすくて美味しいなと個人的には思っています。
デラウェアはどんな人におすすめ?
- 子どものおやつにぴったり!小粒で食べやすく、手も汚れにくいので、お出かけ時の軽食にも◎。
- 夏の疲れに甘いご褒美として甘みと酸味のバランスが、蒸し暑い夏でも食欲を刺激してくれます。
- 贈り物にも最適小分けしやすく、気軽なギフトとしても人気です。
まとめ|デラウェアぶどうは夏に欠かせない爽やかフルーツ
デラウェアは、種なしで小粒、甘みと酸味のバランスも抜群な、日本の夏を彩る代表的なぶどうです。
特に大阪は隠れた名産地でもあり、地元で採れた新鮮なデラウェアはぜひ味わっていただきたい逸品。
今年の夏は、スーパーや直売所で見かけたらぜひ手に取ってみてください。
一粒の幸せが、暑い季節の気分をリフレッシュさせてくれることを祈っています。
\大阪・柏原産の朝どれデラウェアも人気です!/
旬の情報は いぬいぶどう園の品種カレンダー をチェック!
いぬいぶどう園 大阪ぶどう直売所
店舗名 | いぬいぶどう園 |
販売責任者 | 乾 陽介 |
住所 |
大阪府柏原市国分東条町1-12 |
電話番号 |
072-977-0483 |
いぬいぶどう園は、大阪の柏原市でぶどう栽培を行っております。
収穫したぶどうは、直売所やオンラインで販売しております。祖父から父の代に引き継がれてから、除草剤は不使用。BLOF理論を用いて土壌分析し有機肥料でぶどうの栽培を行っております。
最近は自然栽培の手法を学びながら、土壌の改善だけでなく水はけ、土の状態、草の状態にも注目して栽培しています。
殺虫剤を使用していないため、ぶどうの中に、蜘蛛や虫がいる事が多くあります。ぶどうを食べる時はしっかりと洗ってからご試食下さい。